大本本部(読み)おおもとほんぶ

日本歴史地名大系 「大本本部」の解説

大本本部
おおもとほんぶ

[現在地名]綾部本宮

由良川左岸の本宮ほんぐう山およびその西北山麓一帯に位置する(江戸時代の新宮村と坪内村の境界付近)。明治二五年(一八九二)に開教した教派神道系に属する宗教。開祖は出口なお。

出口なおは、天保七年(一八三六)福知山城下上紺屋町かみこやまちの桐村五郎三郎の長女として出生。嘉永六年(一八五三)綾部郷坪内つぼのうち村の叔母出口ゆりの養女となり、安政二年(一八五五)政五郎婿養子に迎え出口家を継いだ。腕ききの大工であるが浪費家でもあった夫政五郎の死後、なおは極貧のなかで三男五女を養育したが、明治二五年二月三日突然神がかりの状態に陥った。なおは神の意志として「お筆先」を書き始め、周囲の人々に伝えたものがのちに「大本神諭」としてまとめ上げられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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