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不敬罪 ふけいざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不敬罪
ふけいざい

旧刑法に始り,1907年の刑法も定めていた「皇室ニ対スル罪」である。天皇太皇太后,皇太后,皇后,皇太子皇太孫皇族ならびに神宮および皇陵に対する「不敬ノ行為」が処罰の対象とされていたが,日本国憲法の施行に伴い,47年の刑法一部改正により廃止された。今日では,上記のような行為は,一般の名誉毀損罪 (刑法 230条1項,232) および礼拝所不敬罪 (188条1項) にあたるかぎりにおいて処罰される。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

不敬罪

タイの刑法で「王、王妃、王位継承者、摂政」を侮辱する者は禁錮3~15年と定められている。何を「侮辱」とするかに明確な規定はなく、国内外から「恣意(しい)的に運用されている」と批判されている。

(2011-06-01 朝日新聞 夕刊 2総合)

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デジタル大辞泉の解説

ふけい‐ざい【不敬罪】

天皇および皇族・神宮・皇陵に対して不敬の行為をする罪。昭和22年(1947)刑法改正で廃止。

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百科事典マイペディアの解説

不敬罪【ふけいざい】

天皇・太皇太后・皇太后・皇后・皇太子・皇太孫・皇族・神宮・皇陵に対して不敬の行為をする罪。刑法に規定されていたが,1947年に削除された。刑は,皇族に対するものは2月以上4年以下の懲役,その他は3月以上5年以下の懲役。
→関連項目宇都宮徳馬尾崎行雄刑法国体明徴問題名誉毀損罪

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世界大百科事典 第2版の解説

ふけいざい【不敬罪】

天皇や皇族あるいはその墓などに対しその名誉を毀損する行為を処罰する罪名。不敬罪は,近代天皇制国家の成立にともない1880年(明治13)7月17日に公布された刑法典(旧刑法と呼ぶ)の第2編第1章〈皇室ニ対スル罪〉のなかに登場し,1907年の旧刑法全面改正(1908施行。以下,明治40年刑法と呼ぶ)においても若干の修正を受けたのみで残り,47年(昭和22),新憲法の施行にともなう刑法一部改正によって廃止されるまで,天皇や天皇制に関する思想や学問言論抑圧,さらには新興宗教団体の弾圧猛威を振るった。

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大辞林 第三版の解説

ふけいざい【不敬罪】

天皇や皇族もしくは神宮・皇陵に対する不敬行為によって成立する罪。1947年(昭和22)刑法改正により廃止。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不敬罪
ふけいざい

第二次世界大戦前の刑法には、その第二編「罪」のなかの第1章に「皇室ニ対スル罪」という章があり、その第74条は「天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ對シ不敬ノ行為アリタル者ハ三月以上五年以下ノ懲役ニ處ス 神宮又ハ皇陵ニ對シ不敬ノ行為アリタル者亦(また)同シ」と規定し、第76条は「皇族ニ對シ不敬ノ行為アリタル者ハ二月以上四年以下ノ懲役ニ處ス」と規定していた。同様の規定は旧刑法第117条および第119条にもみられた。これらが不敬罪である。不敬罪の実質は皇室に関する名誉毀損(きそん)罪の特別罪である。しかし、個人の平等を尊重する日本国憲法の趣旨により、昭和22年法律第124号により、不敬罪を含む「皇室ニ対スル罪」は削除され、現行法には不敬罪は存在しない。[名和鐵郎]

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