大楽毛(読み)おたのしけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大楽毛」の意味・わかりやすい解説

大楽毛
おたのしけ

北海道南東部,釧路市の一地区。阿寒川の河口付近に位置し,海岸には砂丘が発達。地名はアイヌ語オタ・ノシケ (砂浜の中央の意) に由来。低湿泥炭地のため農耕には不向きで牧畜が発展。 1911年家畜市場 (通称馬市) が開かれてから盛岡三本木と並ぶ馬市場となった。家畜市場は大正から昭和初期にかけて繁栄し,その隆盛時にはウマを積んだ貨車が大楽毛から仕立てられ,函館室蘭港から本州へ船で送られた。現在は乳牛が取引される。 58年に段ボール原紙の製造工場が操業を開始し,製品の大半は釧路港より本州へ移出

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世界大百科事典(旧版)内の大楽毛の言及

【阿寒川】より

…北海道東部,釧路地方を流れる川。阿寒湖に発し,南流して飽別(あくべつ)川,徹別(てしべつ)川,舌辛(したから)川などの諸支流を合わせ,釧路市街西方9kmの大楽毛(おたのしけ)で太平洋に注ぐ。延長94km,流域面積718km2。…

※「大楽毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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