大法寺観音堂(読み)たいほうじかんのんどう

日本歴史地名大系 「大法寺観音堂」の解説

大法寺観音堂
たいほうじかんのんどう

[現在地名]土佐山田町大法寺 峰

大法寺の山中にある堂で、聖観音を祀る。地名でもある大法寺は「大峯寺」とも記される古寺で、創建は平安時代までさかのぼるとされる。寛永一六年(一六三九)の棟札には「白山古坊大峯寺 先代大峯寺行基(ママ)刻彫 聖武天皇御建立 金堂三間四面也」とあり、聖武天皇勅願所という伝承もある。また旧境内地にある白山はくさん神社の棟札のうち寛永一六年のものには「亦於是先年之棟札甚古ビ字跡不分、以前棟札ニ山田郷鎮守ト有依而顕之延暦之二字幽ニ見則写之」とあり、古くは山田やまだ郷鎮守として勧請されたという。

天正一七年(一五八九)の山田郷地検帳にも「大峯寺古坊識 東ニ金堂三間四面 正観音行基菩薩刻彫」「聖武天皇御建立ト有鎮守白山妙理大権現」として五代の地が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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