大町八幡社(読み)おおまちはちまんしや

日本歴史地名大系 「大町八幡社」の解説

大町八幡社
おおまちはちまんしや

[現在地名]大町町大字大町

ひじり岳の南麓の低丘陵にある。旧郷社。祭神は応神・仲哀両天皇、神功皇后。由緒書によれば神亀元年(七二四)八月、宇佐うさ八幡宮神霊を移してこの地に創建されたという。

その後の変遷は不明であるが天正年中(一五七三―九二)竜造寺隆信拝殿を再建し、正徳三年(一七一三)には佐賀藩主初代の鍋島勝茂が拝殿を新築、享保六年(一七二一)、宝暦七年(一七五七)、文政四年(一八二一)に佐賀藩主が神殿および拝殿の改築修理を行っている。明治六年(一八七三)海津見神ほか六神が追加合祀された。

寛保二年(一七四二)と宝暦一四年の再興の棟札があり、寛保二年のものは「奉再興鎮西肥之前州杵島郡北郷大町庄八幡大菩薩拝殿一宇」とあり、大檀那は藤原(鍋島)宗教と同宗茂である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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