大薩摩文太夫(読み)おおざつま ぶんたゆう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大薩摩文太夫」の解説

大薩摩文太夫(3代) おおざつま-ぶんたゆう

?-1842 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫
初代富士田千蔵の門人で,のちに2代大薩摩文太夫に師事した。文政9年3代を襲名長唄大薩摩節をかね,江戸の三座で活躍した。振付師初代藤間勘右衛門の父。天保(てんぽう)13年5月24日死去。江戸出身初名は富士田半次。別名に富士田勘右衛門。

大薩摩文太夫(2代) おおざつま-ぶんたゆう

?-1827 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
はじめ富士田吉次(きちじ)の門で長唄(ながうた)をまなぶ。のちに初代文太夫(3代大薩摩主膳太夫)に師事し,2代を襲名したといわれる。文政10年3月1日死去。常陸(ひたち)(茨城県)出身。別名に富士田新蔵(初代)。通称は鍋屋新蔵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大薩摩文太夫の言及

【杵屋栄蔵】より

…著書には《長唄のうたひ方》《続長唄のうたひ方》がある。芳村の家元9世芳村伊三郎および大薩摩文太夫の名前も兼ねる。日本芸術院会員。…

※「大薩摩文太夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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