大蚊(読み)ががんぼ

精選版 日本国語大辞典 「大蚊」の意味・読み・例文・類語

ががんぼ【大蚊】

〘名〙 (「かがんぼ」「かがんぽ」とも) ハエ双翅)目ガガンボ科に属する昆虫総称。蚊に似るが大形で、体長五センチメートルに達するものもある。胸部背面が盛り上がり、あしは長くもげやすい。夏、灯火によく飛来するが吸血しない。幼虫水中または湿土中にすみ、キノコ、麦、稲などを食害するものもある。キリウジガガンボミカドガガンボなど日本に約七〇〇種が分布。かのうば。かとんぼ。かのおば。かのおばさん。《季・夏》
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「痩っぽちだのかがんぼだのといふといってこぼしたが」

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デジタル大辞泉 「大蚊」の意味・読み・例文・類語

ががんぼ【大蚊】

《「蚊ヶ母かがんぼ」の意から転じた語》双翅そうし目ガガンボ科の昆虫の総称。に似るが大形で、脚が長い。はね開張が8センチもあるミカドガガンボ、幼虫が稲の根などを食べるキリウジガガンボなど、種類は非常に多い。かのうば。かのおば。かとんぼ。 夏》障子打つ―にさへ旅心虚子

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動植物名よみかた辞典 普及版 「大蚊」の解説

大蚊 (カガンボ)

動物。カガンボ科の昆虫の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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