天寿国曼荼羅(読み)テンジュコクマンダラ

デジタル大辞泉 「天寿国曼荼羅」の意味・読み・例文・類語

てんじゅこくまんだら【天寿国曼荼羅】

聖徳太子死後、妃の橘大郎女たちばなのおおいらつめが、天寿国における太子往生のさまを縫い取りさせた最古の日本刺繍ししゅう二帳。現在はわずかな残欠中宮寺に伝わる。国宝。天寿国繍帳しゅうちょう

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精選版 日本国語大辞典 「天寿国曼荼羅」の意味・読み・例文・類語

てんじゅこくまんだら【天寿国曼荼羅】

  1. 繍帳(しゅうちょう)飛鳥時代の作。聖徳太子の妃橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が太子の没後、天寿国におけるその往生のさまを繍帳二張(約五メートル四方)に作らせたもの。現在は断片を集めて額装してある。地は紫羅・紫綾が主で、人物亀甲文建物などを色糸で刺繍したもの。奈良県中宮寺蔵。国宝。天寿国繍帳

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世界大百科事典(旧版)内の天寿国曼荼羅の言及

【天寿国繡帳】より

…飛鳥時代の刺繡作品で,《天寿国曼荼羅》ともいう。聖徳太子の没後,太子をしのんで,妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が太子の往生した天寿国のありさまを下絵に描かせ,采女(うねめ)らに刺繡させたもの。…

※「天寿国曼荼羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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