中宮寺(読み)ちゅうぐうじ

デジタル大辞泉の解説

ちゅうぐう‐じ【中宮寺】

奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗の尼寺。山号は法興山。聖徳太子が、生母用明天皇皇后の穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女の没後、菩提を弔うためその御所を寺としたのに始まるという。鎌倉時代日浄らが再興。天文年間(1532~1555)伏見宮貞敦親王の王女が入寺して以来、尼寺となった。所蔵の弥勒菩薩半跏(はんか)像と天寿国曼荼羅(まんだら)は国宝。中宮尼寺。中宮寺御所。斑鳩御所。斑鳩尼寺。

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百科事典マイペディアの解説

中宮寺【ちゅうぐうじ】

奈良県斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗の尼寺。元来は法相宗。621年創建と伝え,鎌倉時代に衰えたが,室町時代末に再興。江戸時代初めに創建時の地より500m南西の現在地に移り,のち伏見家より代々門跡が入ることになった。本尊木造弥勒菩薩半跏(はんか)像(如意輪観音)と天寿国繍帳(しゅうちょう)はともに飛鳥(あすか)美術の代表作。
→関連項目斑鳩[町]聖徳太子浄土信仰

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デジタル大辞泉プラスの解説

中宮寺

奈良県生駒郡斑鳩町にある寺院。聖徳宗の尼寺で、中宮尼寺、斑鳩御所ともいう。聖徳太子が、母穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)の没後、その御所を寺に改めたのが起源と伝わる。金堂本尊の弥勒菩薩半跏(はんか)像(伝如意輪観音像)、天寿国繍帳は国宝に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうぐうじ【中宮寺】

奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗(もとは法相宗,真言宗)の尼寺。中宮尼寺,斑鳩御所ともいう。聖徳太子建立七ヵ寺の一つ。創建当初は現在地の東500mほどの所にあり,16世紀後半ごろに移転したようである。621年(推古29)聖徳太子の母穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女が亡くなった後,その宮を寺に改めたと伝える。葦垣,岡本,斑鳩の三つの宮のなかに位置するので中宮(なかみや)寺というとの説もある。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうぐうじ【中宮寺】

奈良県斑鳩いかるが町にある聖徳宗の尼寺。聖徳太子が母后穴穂部間人皇女あなほべのはしひとのひめみこの御所を寺としたのに始まるという。国宝の弥勒菩薩半跏はんか像(伝如意輪観音像)・天寿国曼荼羅まんだら繡帳しゆうちようを所蔵する。斑鳩尼寺。斑鳩御所。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中宮寺
ちゅうぐうじ

奈良県生駒(いこま)郡斑鳩(いかるが)町法隆寺にある寺。法隆寺を中心とする奈良仏教系の聖徳(しょうとく)宗に属する門跡尼寺(もんぜきにじ)。山号を法興山という。別称は中宮尼寺、中宮寺御所(ごしょ)、斑鳩御所といい、また法隆寺を斑鳩寺というのに対して斑鳩尼寺という。全国尼寺の総本山。本尊は如意輪観音(かんのん)。寺の創建に関しては諸説あるが、寺伝では、596年(推古天皇4)、聖徳太子は母の用明(ようめい)天皇皇后(穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女)のために中宮を建て、母没後、その菩提(ぼだい)を弔うために御所を寺刹(じさつ)にしたといい、母を開祖として中宮寺(なかみやでら)と号した。古くから聖徳太子ゆかりの尼寺として栄えたが、鎌倉時代には衰微。江戸時代に復興し、その門跡も代々伏見宮家から迎えられた。現存の建造物はそのほとんどが江戸時代以後のもの。本尊の木造菩薩半跏(ぼさつはんか)像(寺では如意輪観音像というが、一般には弥勒(みろく)菩薩とみられている)、天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)(以上2点は国宝)、紙製文殊(もんじゅ)菩薩立像、紙本墨書『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』(以上2点は国重要文化財)などの貴重な文化財が所蔵されている。菩薩半跏像は思惟(しい)半跏の優美な像で、京都広隆寺の弥勒菩薩半跏像とともに飛鳥(あすか)後期の名品として有名である。また天寿国繍帳は、絹布地に色糸で極楽浄土を刺繍(ししゅう)したもので、聖徳太子追善のために製作されたという。わが国最古の刺繍物であるが、現存するのは数個の断片である。[里道徳雄]

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世界大百科事典内の中宮寺の言及

【中宮寺】より

…621年(推古29)聖徳太子の母穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女が亡くなった後,その宮を寺に改めたと伝える。葦垣,岡本,斑鳩の三つの宮のなかに位置するので中宮(なかみや)寺というとの説もある。平安時代の末には衰退したが,13世紀後半に西大寺の叡尊(えいそん)の指示で信如が復興した。…

※「中宮寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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