天志良波神社(読み)あめのしらはじんじや

日本歴史地名大系 「天志良波神社」の解説

天志良波神社
あめのしらはじんじや

[現在地名]常陸太田市白羽

多賀山系の山麓に位置し、里川左岸の台地の奥まった森の中に鎮座祭神は天白羽命。旧郷社。

社伝によると祭神天白羽命は天照大神が天岩戸に隠れたとき天太玉命に属して麻で青和幣を作り、父神の天日鷲命は白和幣を作り、また弟神の健葉槌命とともに麻を植えて織物を作ったという。白羽は衣服を意味する。「三代実録」の貞観八年(八六六)五月二七日条に天之白羽神に従五位下を授くとあり、また同一六年一二月二九日条では従五位上となっている。「延喜式」神名帳に久慈郡七座の一として「天之志良波神社」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android