天文義論(読み)てんもんぎろん

改訂新版 世界大百科事典 「天文義論」の意味・わかりやすい解説

天文義論 (てんもんぎろん)

江戸中期の長崎の天文家西川如見の著。1712年(正徳2)に2巻2冊本として出版された。その角書に〈両儀集説外記〉とあるように,本書は西洋天文学の新説に在来の中国天文家の所説を対比させた設問形式で書かれ,後者が前者に劣るものでないとの思潮に立っている。内容は地円説,九天説,日月の大きさと本体,星座,暦など,洋学輸入以前の天文学の諸問題を網羅し,長崎では非常に普及して,のちの本木良永や志筑忠雄も本書によって西洋天文学を知るようになったと思われる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天文義論」の意味・わかりやすい解説

天文義論
てんもんぎろん

江戸時代中期の天文書。西川如見著。中国と西洋の天文学を比較して論じたもので,占星術のたぐいを迷信としている点が注目に値する。

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