天日製塩施設、サラン-レ-バン大製塩所からアルケ-スナン王立製塩所まで(読み)てんぴせいえんしせつ、サランレバンだいせいえんじょからアルケスナンおうりつせいえんじょまで

世界遺産詳解 の解説

てんぴせいえんしせつ、サランレバンだいせいえんじょからアルケスナンおうりつせいえんじょまで【天日製塩施設、サラン-レ-バン大製塩所からアルケ-スナン王立製塩所まで】

1982年に登録、2009年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、アルケ-スナンはフランス東部フランシュ・コンテ地方に位置する。18世紀後半、ルイ16世の命で、現代建築の先駆者といわれるクロード・ニコラ・ルドゥーにより、王立製塩所を中核として工業都市が計画された。王立製塩所の管理棟は円筒直方体など、単純な形体を組み合わせた構造になっており、作業所や宿泊施設などが半円形に並ぶ。当初の構想では、王立製塩所を中核として住宅、聖堂、病院、市場、浴場、科学や芸術のための研究所を円形に配置した理想的な都市ができるはずであったが、製塩所は工場の経営悪化が原因で1895年に操業を停止し、計画は頓挫した。20世紀における工業都市の先駆けとなる歴史的価値などが評価され、世界遺産に登録された。また2009年にサラン-レ-バン大製塩所が追加され、名称が変更になった。◇英名はFrom the Great Saltworks of Salins-les-Bains to the Royal Saltworks of Arc-et-Senans, the Production of Open-pan Salt

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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