生ゴム(読み)ナマゴム

デジタル大辞泉 「生ゴム」の意味・読み・例文・類語

なま‐ゴム【生ゴム】

ゴム植物から採取した乳液ラテックス)を酸で凝固・乾燥させた原料ゴム硫黄を加えて弾性ゴムとする。

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精選版 日本国語大辞典 「生ゴム」の意味・読み・例文・類語

なま‐ゴム【生ゴム】

  1. 〘 名詞 〙 ( ゴムは[オランダ語] gom ) ゴム植物から採取したラテックスを精製・凝固した淡黄色で透明なかたまり。加硫ゴムなどゴム製品の原料となるもの。
    1. [初出の実例]「生ゴム一ポンドの価格は」(出典:南国記(1910)〈竹越与三郎〉四)

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百科事典マイペディア 「生ゴム」の意味・わかりやすい解説

生ゴム【なまゴム】

天然ゴムおよび合成ゴム加硫前の状態のものをいう。天然ゴムの生ゴムは,工業的にはラテックス酢酸で凝固させたもので,これを燻煙(くんえん)処理した褐色スモークドシート,直接乾燥した淡黄色のペールクレープがある。生ゴムは水に不溶で,長く浸漬(しんせき)すると約25%吸水して膨潤ベンゼンクロロホルム二硫化炭素可溶。空気中では酸化されてもろくなる。→ゴム

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改訂新版 世界大百科事典 「生ゴム」の意味・わかりやすい解説

生ゴム (なまゴム)
raw rubber

配合,加硫を行う前の,天然ゴムまたは合成ゴムの固形原料ゴムを生ゴムという。
合成ゴム →ゴム
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化学辞典 第2版 「生ゴム」の解説

生ゴム
ナマゴム
raw rubber

加硫していない固形ゴムをいう.ラテックスは扱いにくく,貯蔵しにくいので,適当な方法で凝固させ,シートまたは塊状にする.凝固の方法および製品品質で種々の生ゴムに分類される.[別用語参照]ペールクレープ

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世界大百科事典(旧版)内の生ゴムの言及

【ゴム】より

…ただゴムといった場合,一般にはこれを指す。ラバーrubberの語は,1770年にイギリスの化学者J.プリーストリーが,生ゴムでこする(rub)と鉛筆書きの字を消すことができると紹介したのに発するといわれている。なお,rubberを指すドイツ語Kautschukおよびフランス語のcaoutchoucは,アマゾン川流域でのcaa(木)とo‐chu(涙を流す)という語に由来し,また,いわゆるゴムgum(英語),Gummi(ドイツ語)ということばは,弾性ゴムが先に挙げたアラビアゴムなどと同様の植物gum質であると考えてラテン語でgummi elasticmと呼んだことから出ている。…

※「生ゴム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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