天爵（読み）てんしゃく

精選版 日本国語大辞典

てん‐しゃく【天爵】

〘名〙 天が生まれつきその人に与えたすぐれた徳。身分の高下にかかわりなく自然にそなわっている徳の高さ。人爵に対していう。

※日本後紀‐延暦二三年（804）四月辛未「蕃人入_二相府_一、自_レ此始焉、可_レ謂_二人位有_レ余、天爵不_一レ足」

※近江聖人（1892）〈村井弦斎〉王者の師「坐(そぞ)ろに天爵(テンシャク)の貴き所以を悟る」 〔孟子‐告子・上〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

てん‐しゃく【天爵】

《「孟子」告子から》天から授かった爵位。生まれつき備えている徳望。⇔人爵。

出典　小学館

普及版 字通

【天爵】てんしやく

天から得た爵位。徳。〔孟子、告子上〕天なるり。人なるり。仁義忠臣、善を樂しみてまざるは、此れ天なり。大夫は、此れ人なり。

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出典　平凡社「普及版 字通」