天秤に掛ける(読み)テンビンニカケル

デジタル大辞泉 「天秤に掛ける」の意味・読み・例文・類語

天秤てんびん・ける

二つのものの優劣軽重利害得失などを比較する。「結婚仕事を―・ける」
対立する二つのものの両方関係をつけておき、どちらを選んでも自分に損がないようにする。両天秤を掛ける。「二人を―・けたままつきあう」

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精選版 日本国語大辞典 「天秤に掛ける」の意味・読み・例文・類語

てんびん【天秤】 に 掛(か)ける

  1. 天秤を用いて物体質量を測定する。
    1. [初出の実例]「Libratus〈略〉Tenbinni(テンビンニ) カケラレタル コト」(出典:羅葡日辞書(1595))
  2. 二つのうちどちらかを選ばなければならないとき、両方の優劣・軽重・損得などを比較する。
    1. [初出の実例]「破(われ)鍋が綴蓋亭主を持ったのさ。〈略〉天秤(テンピン)にかけると中からぽっきりさ」(出典:滑稽本・四十八癖(1812‐18)二)
  3. 対立しているどちらにも関係をつけておいて、どちらが優勢になっても自分の都合のよいようにはかる。また、そのような態度をとる。両天秤。

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