太布(読み)タフ

精選版 日本国語大辞典 「太布」の意味・読み・例文・類語

た‐ふ【太布】

  1. 〘 名詞 〙 布の一種。シナノキ、コウゾ、カジノキなどの樹皮の繊維をつむいで織った布。手ざわりがあらくごつごつした布。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「雪にあはぬ鳥は、雪をよきたふと思へり」(出典:類従本賀茂女集(993‐998頃))

ふと‐ぬの【太布】

  1. 〘 名詞 〙 太い糸で粗く織った布。
    1. [初出の実例]「坡詩麁繒大布褁生涯と作たほどに大布のふとぬのにつかう物なればをかしい物ぞ」(出典:史記抄(1477)八)

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世界大百科事典(旧版)内の太布の言及

【楮紙】より

…古代には榖紙(こくし)とよばれ,現代においても梶紙(かじがみ)(構紙・加地紙)などの別名をもつ。原料のコウゾはクワ科に属する落葉低木で,日本に自生し,豊富にあったので,古代において太布(たふ)や栲(たえ)などの織物に用いられていた。コウゾは各地の風土によって特色を異にし,また同一産地でも種類が多い。…

※「太布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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