奈良原山経塚遺跡(読み)ならばらさんきようづかいせき

日本歴史地名大系 「奈良原山経塚遺跡」の解説

奈良原山経塚遺跡
ならばらさんきようづかいせき

[現在地名]玉川町木地

楢原ならばら山頂の奈良原神社境内には、高さ約一・二メートルの石造多宝塔形式の供養塔があり、格狭間には「建徳二辛亥十二月日願主浄 大工藤原宅火」の銘文がある。これは「光林寺旧記」の「応安三年庚戌三月日浄海願主権律師浄助修法法橋慶尊」に一致し、その手法には南北朝期の様式がみられる。付近は高さ約一・五メートル、直径六―七メートルの円墳状で、大小の山石が数多く積み重ねてあるので、一見して経塚とわかり、元文二年(一七三七)の奈良原山摩尼山之図(光林寺蔵)にも描かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の奈良原山経塚遺跡の言及

【玉川[町]】より

…同社は江戸中期以降牛馬の守護神としてひろく崇敬され,県内各地に分祀されている。境内には奈良原山経塚遺跡(史)があり,平安末期の銅宝塔をはじめ出土品は国宝。神社への旧参道には桜が多く,千疋峠の桜は〈千疋桜〉として国の名勝。…

※「奈良原山経塚遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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