奔馳(読み)ホンチ

精選版 日本国語大辞典 「奔馳」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ち【奔馳】

  1. 〘 名詞 〙 かけ走ること。奔走。
    1. [初出の実例]「情猨の逸躁を制して意象の奔馳(ホンチ)(つな)かむ」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九)
    2. 「貴賤老弱奔馳(ホンチ)して」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)一四)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐隗囂伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「奔馳」の読み・字形・画数・意味

【奔馳】ほんち

走る。馬を走らせる。宋・軾〔子由(轍)南都より来陳、三日にして別る〕詩 夫子(ふうし)(轍をさす)自ら客(流人)なるに ほ能く楚囚(軾自らいう)を哀しむ 馳すること二百里 徑(ただ)ちに來(きた)りて、我が憂ひを(ゆる)うす

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