女鳥羽川(読み)めとばがわ

日本歴史地名大系 「女鳥羽川」の解説

女鳥羽川
めとばがわ

松本市の本郷(ほんごう)山・烏帽子(えぼし)岩・武石(たけし)峠・袴腰(はかまごし)山(一七五三メートル)の西麓に発し、三才山(みさやま)・稲倉(ひなぐら)で南に折れ、洞(ほら)・原(はら)・水汲(みずくま)を経て大(おお)村・横田の西側を南に流れ、清水(しみず)で里山辺(さとやまべ)・湯(ゆ)ノ原(はら)から流れる湯(ゆ)川を合し、松本旧市街地の中央を横断して西に流れ、田川に合し奈良井(ならい)川に入る。川の長さおよそ一〇キロである。

水野氏治政の頃は水汲川とよばれ、松本城下町の東辺りから「めとうだ川」とよばれたことがあり、同時代の村絵図などには、かなで「めとうた川」とある。水野忠直が大村に廟所をつくった頃から、山中の滝を女鳥羽の滝とよび、その水の流末が、この川に入るからか、享保(一七一六―三六)以降女鳥羽川と書かれるようになり、以後女鳥羽川である。現在、水汲・浅間橋から下流は水なし川となるが、「信府統記」のつくられた享保九年にもその様相があり、その理由を上流地方の木材伐採によるかと注意している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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