万世橋(読み)まんせいばし

精選版 日本国語大辞典 「万世橋」の意味・読み・例文・類語

まんせい‐ばし【万世橋】

  1. ( 宮城石垣の石で造ったため、よろずよ橋と名付けたものの音読 ) 東京都千代田区神田川にかかる橋。神田須田町外神田一丁目を結ぶ。明治六年(一八七三)旧筋違(すじかい)御門橋の位置に建設された石造橋前身

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「万世橋」の意味・わかりやすい解説

万世橋
まんせいばし

東京都千代田区北東部、神田川(かんだがわ)に架かる橋。江戸時代、中山道(なかせんどう)と御成(おなり)街道との分岐点に筋違見附(すじかいみつけ)があり、城を守る筋違門があった。1873年(明治6)城門を壊した石を利用して東京で初めてのアーチ型の石橋眼鏡(めがね)橋)がつくられ、橋の名を万代橋(よろずよばし)として不朽を願った。1906年(明治39)撤去され、やや上流架橋、万世橋とされ、呼び名もいつしか「まんせいばし」と変えられ、付近の地名ともなった。現在の橋はふたたびもとの筋違門付近に、1930年(昭和5)鉄筋コンクリートで架けられたもの(上流の万世橋は昌平橋(しょうへいばし)と改称)。秋葉原(あきはばら)駅に近く、橋の南詰にあったかつての甲武鉄道(中央線)万世橋駅跡には交通博物館があった(2006年5月閉館)。

沢田 清]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「万世橋」の意味・わかりやすい解説

万世橋
まんせいばし

東京都千代田区北東部,外神田と神田須田町との境,神田川を渡る橋の名。橋の脇にある交通博物館は旧万世橋駅の跡。江戸時代,南側の神田須田町側には筋違門があり,明治時代にその門をこわし,東京最初の石橋「万代橋 (よろずよばし) 」を架橋。 1930年コンクリート橋にかけかえた時に「万世橋」と名づけ,のち「まんせいばし」と呼ぶようになった。水路地下鉄を含めて,付近は5段の立体交差となる。

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事典 日本の地域遺産 「万世橋」の解説

万世橋

(東京都千代田区神田須田町1-25)
千代田区景観まちづくり重要物件指定の地域遺産。
日本橋川系

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