如木(読み)ジョボク

デジタル大辞泉 「如木」の意味・読み・例文・類語

じょ‐ぼく【如木】

《「じょもく」とも》のりを強くきかした装束。また、のちに転じて、勅使行列のときに白張りを着、立烏帽子たてえぼし紅袴をつけて帯剣し、くつ・傘などを持って公卿の供をした雑色ぞうしき
金銀べたる―の雑色」〈太平記・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如木」の意味・読み・例文・類語

じょ‐ぼく【如木】

〘名〙
地質堅地(かたじ)による強装束(こわそうぞく)をいう。
※承元二年東宮御元服記(1208)「今日東宮御元服也〈略〉昔人衣服打梨。今人装束如木」
布衣(ほうい)に引き糊をして堅地にこしらえた召具(めしぐ)の雑色(ぞうしき)の装束。また、その雑色。
※胡琴教録(13C初)上「一には如木之時も尋常之時もあながちに差別無きなり」
※太平記(14C後)二四「黒袴著(ちゃく)せる走下部(わしりしもべ)、水干直垂(ひたたれ)、金銀を展(の)べたる如木(ジョホク)の雑色」

にょ‐ぼく【如木】

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