デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「姉川新四郎」の解説
姉川新四郎(初代) あねがわ-しんしろう
貞享(じょうきょう)2年生まれ。若女方から立役(たちやく)に転じ,染川十郎兵衛の門人となる。大坂を中心に活動し,実事(じつごと)を得意とした。当たり役は「男模様二枚雛形(ひながた)」の黒船忠右衛門で,姉川頭巾(ずきん)と評判になった。寛延2年11月25日死去。65歳。大坂出身。初名は豊島勝之助。前名は豊島勝三郎。俳名は女市。屋号は鯉屋。
姉川新四郎(4代) あねがわ-しんしろう
文化6年生まれ。3代中村大吉の兄。初代実川額十郎,のち3代姉川新四郎の門にはいり,弘化(こうか)4年4代目を襲名。京都,大坂で活躍。敵役(かたきやく),親仁方(おやじがた)を得意とした。嘉永(かえい)6年4月19日死去。45歳。初名は浅尾鬼吉。前名は2代浅尾仲蔵,姉川仲蔵,浅尾工左衛門。俳名は小猿。屋号は堺屋。
姉川新四郎(3代) あねがわ-しんしろう
寛延元年生まれ。姉川新太郎の門にはいり,のち若女方より立役(たちやく)に転じ,天明4年3代目を襲名。京都,大坂で活躍。世話物や実事(じつごと)を得意とした。文化2年2月26日死去。58歳。初名は姉川綱吉。前名は2代姉川みなと。俳名は一幸。屋号は大津屋,鯉屋。