嬉野宿(読み)うれしのじゆく

日本歴史地名大系 「嬉野宿」の解説

嬉野宿
うれしのじゆく

[現在地名]嬉野町大字下宿字温泉

嬉野湯宿・嬉野駅などともよばれ、現嬉野町の北東部の長崎街道筋の町筋をさす。長崎街道は塩田川に沿って享保二年(一七一七)頃までは塩田を経て嬉野へ通ずる道が多く利用されたが、それ以後は塩田川の水害のため不便なことも多く、塚崎つかざき(現武雄市)経由で嬉野から現長崎県の彼杵そのぎ大村おおむらへの道が利用された。嬉野から彼杵までは二里二八町。大村までは二里半。嬉野から塩田までは二里二四町、塚崎までは三里一四町。宿の上下には町木戸があって、農村部と仕切られ、その間に一〇〇戸ほどの家が並んでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の嬉野宿の言及

【嬉野[町]】より

…温泉の歴史は古く,すでに8世紀の《肥前国風土記》に登場する。江戸時代に嬉野宿は,長崎街道で大村藩領から佐賀藩領に入る最初の宿場であったが,ここを通過したケンペルやシーボルトも当地の温泉について記している。盆地周辺の丘陵斜面には茶園が広がるが,この嬉野茶の歴史も古い。…

※「嬉野宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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