子供十字軍(読み)こどもじゅうじぐん(その他表記)Children's Crusade; Kinderkreuzzug

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「子供十字軍」の意味・わかりやすい解説

子供十字軍
こどもじゅうじぐん
Children's Crusade; Kinderkreuzzug

1212年フランス,ドイツの少年少女 (10~16歳) の集団が企てた十字軍。第4次十字軍 (1202~04) 以後,熱狂的な聖地回復十字軍運動の,宗教的情熱の雰囲気のなかで生れ,ローマ教皇インノケンチウス3世さえ奨励した。フランスでは中部フランスのバンドーム付近の牧童エティエンヌに率いられた3万人が,マルセイユに着いて乗船し,数隻だけ沈没せずにアレクサンドリアに達したが,そこで奴隷に売られた。ドイツの2万人の子供はケルンニコラウスに率いられアルプスを越えてジェノバに出た。教会当局はこの無謀な計画を中止させ帰国を命じたが,帰途ほとんど餓死するか脱落して,故郷に帰った者は少なかった。

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