孤地獄(読み)こじごく

精選版 日本国語大辞典 「孤地獄」の意味・読み・例文・類語

こ‐じごく‥ヂゴク【孤地獄】

  1. 〘 名詞 〙 仏語地獄一つ地下にある八大地獄八寒地獄などのほかに、現世山間広野樹下空中などに孤立して散在している地獄。衆生の個人個人の業によって落ちる地獄。孤独地獄
    1. [初出の実例]「其の罪に依て、此の孤地獄に堕たり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一七)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐一一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の孤地獄の言及

【地獄】より

…(6)(7)(8)では極寒のために身体が破裂して青蓮華(鉢羅),紅蓮華(鉢特摩)の様相を呈する。 最後に孤地獄がある。この地獄は組織化されず,各地に散在し,罪人は孤独の状態でさいなまれる。…

※「孤地獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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