学士課程教育の構築に向けて(中央教育審議会答申)(読み)がくしかていきょういくのこうちくにむけて

大学事典の解説

学士課程教育の構築に向けて(中央教育審議会答申)
がくしかていきょういくのこうちくにむけて

2008年(平成20)12月24日に,文部科学省中央教育審議会(日本)が答申したもので,グローバル化する知識基盤社会(日本)において,学士レベルの資質能力を備える人材育成をめざして,学位の国際的通用性を担保する学士課程における三つの方針,すなわち①学位授与の方針,②教育課程編成・実施の方針,③入学者受入れの方針を明確化する提言を行った。

 学位授与の方針については,すべての学生が卒業までに身に付けるべき能力として「学士力(日本)」を明示し,具体的には知識・理解,汎用的技能,態度・志向性および総合的な学習経験と創造的思考力の四つを挙げた。教育課程編成・実施の方針では,順次性のある体系的な教育課程を編成すること,国は分野別のコア・カリキュラム作成を支援すること,学生の学習時間の実態を把握した上で単位制度の実質化を図ること,成績評価基準を策定し,GPA等の客観的な評価基準を適用することなどを求めた。入学者受入れの方針においては,大学は大学と受験生のマッチング観点から入学者受入れ方針を明確にすること,入試方法を点検し適切な見直しを行うこと,初年次教育の充実や高大連携を推進することなどが挙げられた。この答申を受けて,各大学は三つの方針の策定作業に取り組み,国もFD(ファカルティ・ディベロップメント)の推進や教育の質保証の仕組みを強化する支援策を実施している。
著者: 清水一彦

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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