宇和津彦神社(読み)うわつひこじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「宇和津彦神社」の意味・読み・例文・類語

うわつひこ‐じんじゃ【宇和津彦神社】

愛媛県宇和島市野川にある神社。旧県社。祭神宇和津彦命ほか二柱。南予総鎮守で一宮(いっく)大明神ともいった。いっくさま。

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日本歴史地名大系 「宇和津彦神社」の解説

宇和津彦神社
うわつひこじんじや

[現在地名]宇和島市宇和津町二丁目

宇和島市街の東南部、愛宕あたご山の麓にある。祭神は宇和津彦神・味高彦根神・大己貴神。旧県社。宇和島城下の総鎮守で、通称を一宮いつく様、一宮大明神という。

宇和津彦神は景行天皇の子国乳別皇子で、宇和別となって宇和の地域に来住し(旧事本紀)、仁和元年(八八五)に従五位下の神階を授けられている(三代実録)。味高彦根神は大己貴神の子で、社記によると、延暦一一年(七九二)土佐国の高賀茂社(現高知市の土佐神社)から勧請されたという。

社伝によると、古くは毛山けやま村の南山中神田が森じんでんがもりに祀られ、建久年間(一一九〇―九九)に橘氏が一宮社を造営し丸串まるぐし山中に移した。

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