宇気村(読み)うのけむら

日本歴史地名大系 「宇気村」の解説

宇気村
うのけむら

[現在地名]宇ノ気町宇気うけ

河北潟北方宇ノ気川の形成した沖積低地北端に位置。西は河北砂丘、東は宇気塚越うけつかごし遺跡のある丘陵。近世末まで村東方に河北潟の痕跡である二つの池があり、宇気不湖と称した。もとは同不湖から河北潟まで当村地内であったが、宇ノ気川下流域に近世初期より鉢伏新はちぶせしん村・笠島新かさしましん村・宇野気新うのけしん村が成立した。「加賀志徴」によると、文禄四年(一五九五)九月二一日の高徳公御印書写(北徴遺文)鉢伏新村の四至として「うけ村」とみえ、ウケとも略称された(仮名付帳)。表記は宇気のほか宇野気・宇野毛・鵜之毛・鵜毛・卯之毛などがある。

正保郷帳では高三四八石余、田方一二町五反・畑方一〇町七反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(猪谷文書)では草高二三五石、免三ツ七歩、小物成は野役一九匁・草野役六匁、猟船櫂役五匁(出来)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android