鉢伏新村(読み)はちぶせしんむら

日本歴史地名大系 「鉢伏新村」の解説

鉢伏新村
はちぶせしんむら

[現在地名]宇ノ気町七窪ななくぼ

鉢伏村の西、南流する宇ノ気川中流東岸に位置し、上流宇気うのけ村・笠島新かさしましん村。文禄四年(一五九五)九月二一日の高徳公御印書写(北徴遺文)によると、鉢伏村・もり村・菱見ひすみ(日角村)・宇気村の四村の間、河北潟の一部が土砂で閉ざされた不湖の周りの葦原一円が、鉢伏村の杉本甚介を中心として開発された。同御印書写では諸役の賦課は保留されている。慶長九年(一六〇四)の高一三六石余、うち毛付高一一七石・物成四ツ。葭地子一九石余が宇気村・鉢伏村・菱見村に割当てられている(加賀志徴)正保郷帳では鉢伏村とともに高付され、高一千四三四石余。なお別に鉢伏新村・笠島新村が並記して高付され、高三三二石余、田方一六町七反・畑方五町四反余であるが、これは前記の一千四三四石余の一部にあたると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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