守宮神(読み)スクジン

デジタル大辞泉 「守宮神」の意味・読み・例文・類語

すく‐じん【守宮神/守公神】

宮殿または官庁などを守護するという神。朝廷外記庁げきのちょうに祭った。
中納言は、―、賢所かしこどころ御前にて伏しまろび給ひて」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉
諸道技芸を守護するという神。
「昔は諸道にかく―たち添ひければ、しるし冥加もありけるにこそ」〈続古事談・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「守宮神」の意味・読み・例文・類語

すく‐じん【守宮神・守公神】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 宮殿または官庁を守護する神。平安時代、朝廷の外記庁にまつった。
    1. [初出の実例]「中納言は守宮神・賢所の御前にて伏しまろび給ひて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)花山尋ぬる中納言)
  3. 学芸など諸道の技芸を守護する神。
    1. [初出の実例]「昔は諸道にかく守宮神たち添ひければ、しるしも冥加もありけるにこそ」(出典:続古事談(1219)五)

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世界大百科事典(旧版)内の守宮神の言及

【宿神】より

…呪術的信仰対象の一つ。〈しゅくしん〉は,守宮神,守久神,社宮司,守公神,守瞽神,主空神,粛慎の神,守君神など,さまざまな表記があるが,元来はシャグジ,シュグジなどと称された小祠の神の名だったと思われる。シャグジ,シュグジは辺境の地主神であるが,呪術的性格の強かった密教や神道のほか荒神,道祖神など他の民間信仰と習合を果たし,非常に複雑なまつられ方をしている。…

※「守宮神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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