日本歴史地名大系 「安波山」の解説 安波山あんばやま 宮城県:気仙沼市気仙沼本郷安波山気仙沼市街の北面にある山で、標高二三九メートル。さして高くはないが、気仙沼湾最奥に屏風のようにそびえ立つので、その眺望の広大さで広く親しまれてきた。眼下には気仙沼市街、そして深く入込む気仙沼湾と大島(おおしま)瀬戸の全貌が手に取るように眺められ、はるか外洋の果てには金華山(きんかさん)の島影さえ見ることができる。山頂には安波大杉(あんばおおすぎ)神社の小祠が祀られている。「安波さま」として親しまれ、例年旧三月二七日の祭日には、早朝から多数の人々が酒肴を携えてこの山に登り、「野がけ遊山」を楽しむのが久しい習わしになっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by