安長渡(読み)やすながのわたし

日本歴史地名大系 「安長渡」の解説

安長渡
やすながのわたし

伯耆街道の千代川渡船場。江戸時代の新茶屋しんちやや高草たかくさ安長村を結んだ。寛永九年(一六三二)にはすでに設けられ、安長村の渡守へ給米一一石七斗六升が与えられていた(在方御定)。「鳥府志」によれば三五郎さんごろうガ淵の直下に位置する。享和年間(一八〇一―〇四)二、三町下流の秋里あきさと村との境界付近に移されたが、文政年間(一八一八―三〇)もとに復したという。このとき川幅は広く、渡場両岸に大きな柱を一本ずつ建てて縄を張り、鉄環を通して船をくくり渡船とした(同書)。寛保元年(一七四一)鳥取城下から三里以内での鉄砲打や鳥の捕獲が禁じられ、当渡などに法度杭が立てられた(在方御定)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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