日本歴史地名大系 「宗生寺」の解説 宗生寺そうしようじ 福岡県:宗像市旧宗像市地区大穂村宗生寺[現在地名]宗像市大穂大穂(おおぶ)の山間に所在する曹洞宗寺院。松巌山と号し、本尊は釈迦如来。「続風土記」などには崇聖寺とある。天文年中(一五三二―五五)許斐(このみ)城主多賀出雲守隆忠が建立。開山は器庵祐歳。天正一五年(一五八七)小早川隆景が当寺の桂翁栄昌に帰依、寺領一〇〇石を寄進し菩提寺としたという(宗像郡誌)。現山門は隆景の居城であった名島(なじま)城(現福岡市東区)の搦手門を移築したと伝える。慶長一五年(一六一〇)黒田長政が墳墓洒掃の丁役一二人を付し、万治三年(一六六〇)福岡藩三代藩主黒田光之が山林三千六〇〇坪を寄進するなど、代々藩主の加護を受けている(「続風土記拾遺」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by