宝来村(読み)ほうらいむら

日本歴史地名大系 「宝来村」の解説

宝来村
ほうらいむら

[現在地名]奈良市宝来町

疋田ひきた村南方に所在。「大乗院雑事記」文明九年(一四七七)一〇月一三日条に「今暁宝来自焼没(ママ)」の記事があり、「大和志」には「蓬莱村」、元和郷帳には「宝来寺村」ともみえる。慶長郷帳の村高五四七・八二四石。四九二・七八九石は幕府領(代官大久保長安)。五五・〇三五石は旗本石河貞政領の相給村。享保六年(一七二一)の和州添下郡菅原村宝来村青野村明細帳(天理図書館文書)によれば、文禄四年(一五九五)検地奉行は井上新介。

宝来村
ほうらいむら

[現在地名]大野町公郷くごう 宝来

公郷村北東に位置し、同村の枝郷であった。慶長五年(一六〇〇)「ほうらい村」に池田輝政禁制(鳥本順八氏所蔵文書)が出されている。慶長郷帳・正保郷帳では公郷村の内に含まれていた。元禄郷帳に村名がみえ、高五三四石余で大垣藩領。明治五年(一八七二)の村明細帳によれば田二九町九反余・畑三町九反余、家数三八・人数一八七、馬二四、農間に大工馬喰・紺屋各一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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