実用衛星(読み)ジツヨウエイセイ(その他表記)application satellite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実用衛星」の意味・わかりやすい解説

実用衛星
じつようえいせい
application satellite

実生活に直接役立つ衛星のこと。航行中の船や飛行機に,現在いる位置を知らせる航行衛星地形を正確に測定する測地衛星宇宙から地上の雲の分布台風の動きなどを観測し,天気予測に役立てる気象衛星大西洋太平洋上空に静止してテレビや電話などの世界的な中継をする通信衛星,宇宙から地球上を観測する地球観測衛星などがある。日本では宇宙航空研究開発機構が中心となって,種子島宇宙センターから打ち上げを行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の実用衛星の言及

【人工衛星】より

…アメリカは60年の4,5月の2ヵ月間に,初の気象衛星(タイロス1),航行衛星(トランシット1B),偵察衛星(ミダス2)を相次いで打ち上げた。これらの型式は今日もなお実用衛星の基本となっているものである。 その後の宇宙開発の中心は,有人宇宙飛行に移り,60年NASAが人間を月に送るというアポロ計画を発表して以来約10年の間,米ソの有人衛星打上げ競争の時代を迎えることとなる。…

※「実用衛星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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