デジタル大辞泉 「宣はす」の意味・読み・例文・類語 のたまわ・す〔のたまはす〕【▽宣はす/×曰はす】 [動サ下二]《動詞「のたま(宣)う」+尊敬の助動詞「す」から》「言う」の尊敬語。「のたまう」より敬意が強い。おおせられる。「(帝ハ)よろづの事を泣く泣く契り―・すれど」〈源・桐壺〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「宣はす」の意味・読み・例文・類語 のたまわ‐・すのたまは‥【宣す・曰す】 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 ( 動詞「のたまう(宣)」の未然形に敬意を強める助動詞「す」の付いてできたもの )① 「のたまう(宣)①」の尊敬の度合を強めていう。仰せられる。[初出の実例]「御門仰せたまはく、〈略〉御かりみゆきし給はんやうにて見てんやと、の給はす」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))② =のたまう(宣)④[初出の実例]「今晩わいどもと同伴して、猫本へ一所に来う。なんのかんのと託宣(ノタマハ)する」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一四)宣はすの語誌平安時代、「おおせらる」「おおせ給う」などとともに最高の敬度を持ち、天皇、摂関などに用いる。「のたまう」が一段敬度が低く、和漢両文体に広く用いられたのに対し、これは和文体を中心に用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例