デジタル大辞泉 「宣ふ」の意味・読み・例文・類語
のたま・う〔のたまふ〕【▽宣ふ/×曰ふ】
1 「言う」の尊敬語。おっしゃる。
「何くれと、いとあはれに多く―・ひて」〈かげろふ・中〉
2 (尊者に対し、かしこまりあらたまった会話で自己側の動作として用いる)自分の部下や身内に言って聞かせる。申し聞かせます。
「立ちぬる月にも、おもとの御こと(娘ニ)―・ひ語らはむとて」〈宇津保・俊蔭〉
[補説]現代語では、尊敬語としてではなく、からかい半分のふざけた言い方として、「いかにも、もっともらしく言う」「大きな態度で言う」などの意に用いることがある。「そんなわかりきったことはのたまうな」「おそく帰宅して、食事はないかなどとのたまう」
[類語]言う・話す・しゃべる・語る・述べる・発言する・口を利く・口に出す・口にする・吐く・漏らす・口走る・抜かす・ほざく・うそぶく・言い出す・しゃべくる・物言う・伝える・告げる・物語る・打ち明ける・明かす・説明する・述懐する・告白する・