宣和時代(読み)せんなじだい

旺文社世界史事典 三訂版 「宣和時代」の解説

宣和時代
せんなじだい

1119〜25
北宋第8代の皇帝徽宗 (きそう) 治世末期の文化が興隆した時代
徽宗は皇帝としては失格者であったが,芸術家として文化史上に残した業績は大きかった。詩・音楽・書画を奨励し,宮廷に所蔵された絵の目録・解説である『宣和書画譜』をつくり,翰林 (かんりん) 院の書院・画院の作家を保護した。陶磁の名品も輩出するなど,各方面で文運が栄えたが,金軍の侵入によって中断した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宣和時代の言及

【徽宗】より

…徽宗はまた,皇帝として文化事業の保護奨励に熱意を示し,翰林院の書画院の作家に保護を加えて奨励し,書・画学を設けて作家の養成につとめた。とくに画院は空前の盛況を示し,宣和(せんな)時代と呼ばれる盛世を現出した。生来,書画,古器物を愛好する徽宗は,全国より名器を開封に集め,鑑賞のベテランでもある蔡京や,書・画学の博士らと鑑識,整理のうえ,内府に蔵した。…

※「宣和時代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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