室田村(読み)むろたむら

日本歴史地名大系 「室田村」の解説

室田村
むろたむら

[現在地名]茅ヶ崎市室田・松林しようりん二―三丁目

南を東から西へせんノ川が流れ、東は菱沼ひしぬま村と接し、北境を大山道が通る。鎌倉時代から南北朝時代の伊勢神宮領を記した「神鳳鈔」に、神宮の代官として相模国つつみ郷を知行する室田氏がみえ、当地の土豪であろう。延徳三年(一四九一)九月日の天皇紹運篇奥書(茅ヶ崎市史一)に康応元年(一三八九)六月一一日「神皇正統記」が「相州大庭菱沼郷内室田村」で書写されたとあり、菱沼郷に含まれた。


室田村
むろだむら

[現在地名]魚津市室田

かど川右岸の山麓部にあり、平地角川に向かって広がる。対岸升田ますだ村、北は湯上ゆのえ村。文化七年(一八一〇)の新川郡郷庄附村名書上申帳(加越能文庫)は「ムロタ」と読む。正保郷帳では高一七七石余、田方一〇町八反余・畑方一町。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によると草高一五二石・免四ツ八歩、小物成は山役四六匁・蝋役六匁(三箇国高物成帳)。元禄四年(一六九一)に五九石の検地引高があり、一方享保八年(一七二三)など四度の手上高があって天保一一年(一八四〇)の打銀高一一三石(「高免帳」杉木家文書)


室田村
むろたむら

[現在地名]鹿角市十和田錦木とわだにしきぎ 室田

米代川と大湯おおゆ川の合流地点東側に位置し、冠田かんむりた村と接する。毛馬内けまない花輪はなわを貫く街道が通り、それから西方に延びる道が分れる。寛政(一七八九―一八〇一)頃の「邦内郷村志」に村名が出、村高三九石八斗余でうち蔵分二石一斗余、民戸八軒、馬一〇匹。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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