宮井城跡・南殿城跡(読み)みやいじようあと・みなみどのじようあと

日本歴史地名大系 「宮井城跡・南殿城跡」の解説

宮井城跡・南殿城跡
みやいじようあと・みなみどのじようあと

[現在地名]豊岡市宮井

奈佐なさ川左岸にある中世の城郭跡。宮井城跡は宮井集落の西奥、標高約一七〇メートルの山上に位置し、集落との比高は約一四〇メートル。城域は東西約二八〇メートル・南北約一八〇メートル。南側に土塁をもつ主郭は東西約二五メートル・南北約三〇メートルあり、そこから三方向の尾根に連郭式に曲輪を配置。主郭の北西尾根に三段の曲輪(最大二〇×一〇メートル)、南尾根に土塁で囲繞された曲輪(二〇×一九メートル)と三重の堀切・竪堀を構築している。さらに登城路にあたる主郭の東尾根にはかなりしっかりとした六段の曲輪(最大二五×一三メートル)と一七段の小規模な曲輪群を構築している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android