精選版 日本国語大辞典 「宮寺」の意味・読み・例文・類語
みや‐でら【宮寺】
〘名〙 (「みやてら」とも)
① 神社と寺院。
※虎明本狂言・腹不立(室町末‐近世初)「罷のぼって、上がたの宮寺を一見いたさふ」
② 神仏混淆の神社。神仏習合思想や本地垂迹思想から神社と寺院を一体と考えて生まれた神社の寺。すでに奈良時代から行なわれたが、明治になって廃仏毀釈ですべて分離または廃止された。神宮寺。別当寺。ぐうじ。
※石清水田中家文書‐延久四年(1072)九月五日・太政官牒「件墾田承平六年以後相伝公験已以炳焉、而奉寄宮寺之由、雖無所見、国司与判又及数十代、可被裁許者」
ぐう‐じ【宮寺】
〘名〙 神仏習合のあらわれとして、神社に付属して置かれた寺院。神宮寺。みやでら。
※石清水文書‐治安三年(1023)一〇月五日・僧兼清解案「宮寺別当大法師故康年、称二宮寺一可二惣領一之由」
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