宮崎友禅斎(読み)ミヤザキユウゼンサイ

デジタル大辞泉 「宮崎友禅斎」の意味・読み・例文・類語

みやざき‐ゆうぜんさい〔‐イウゼンサイ〕【宮崎友禅斎】

江戸中期の京都絵師尾形光琳画風を学び、模様染めの下絵を描いた。友禅染創始者といわれる。生没年未詳。宮崎友禅

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精選版 日本国語大辞典 「宮崎友禅斎」の意味・読み・例文・類語

みやざき‐ゆうぜんさい【宮崎友禅斎】

  1. 江戸中期、友禅染の創始者と称される画工。京都に住み扇面の絵や衣装の模様を描いたり染めたりして名声を博していたと推測されるが、事績は不明。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮崎友禅斎」の意味・わかりやすい解説

宮崎友禅斎
みやざきゆうぜんさい

友禅染めの創始者と称されているが、その生没年は明らかでなく、その事績も正確なことはわかっていない。文献としてはその著と思われる『和歌物あらかひ』と『余情ひいながた』(1692)があり、その末尾洛陽(らくよう)産扶桑扇工友禅とあり、また1707年(宝永4)の祇園梶女(ぎおんかじじょ)の歌集『梶の菜集』に洛陽画工友禅とある。したがって元禄(げんろく)(1688~1704)前後の京都に居住して扇面の絵や衣装の模様を描き、大いに世間喧伝(けんでん)された画工であったろうということは想像されるが、これといわゆる友禅染めの技術の開発とを結び付けて考えることにはやや無理があるように思われる。

山辺知行

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