宵田城跡(読み)よいだじようあと

日本歴史地名大系 「宵田城跡」の解説

宵田城跡
よいだじようあと

[現在地名]日高町岩中 城山

円山まるやま川左岸、宵田集落西側の標高一五六メートルの山頂に所在し、山裾を円山川に注ぐ稲葉いなんば川が堀のように取巻いて流れている。城域が東西南北ともに約四〇〇メートルもある大規模城郭で、宵田集落との比高は約一三六メートル。

〔縄張り〕

山頂に位置する主郭は東西約四九メートル・南北約二六メートルの楕円形をしており、南側と北側に坂虎口を設け、南側には土塁を配置している。なお南北の虎口は石垣で固められているが、北虎口周辺は石垣が散乱しており、破城(城割)を受けた可能性がある。主郭の南側は天然の急斜面切岸として利用しており、その斜面に大規模な竪堀(長さ四〇メートル)を設けている。主郭の西側には約一〇メートルの高い切岸を設けて西曲輪(二〇×一六メートル)を構築し、さらにその西下の尾根鞍部は岩盤を掘込んだ二条の大規模な堀切・竪堀で防御されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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