家所村(読み)いえどこむら

日本歴史地名大系 「家所村」の解説

家所村
いえどこむら

[現在地名]美里村家所

長谷はせ(三二〇・六メートル)西方四方を山に囲まれた村。穴倉あなくら村の南東にあたり、穴倉川・久保くぼ川の両岸盆地の小高部に小集落が点在する。長野工藤氏の一族家所氏が南北朝期に村内に築城して、八代にわたりこの辺りを支配したという(勢陽雑記)。慶長一三年(一六〇八)以後津藩領。「神鳳鈔」にある「宅所御厨」は当村に比定されている(三国地志、五鈴遺響)。また「神鳳鈔」にある「二宮辰口御厨二十丁、外三石、内九斗、六九十二月」「辰口本名四丁二反」「辰口一女子八反」「外宮堺御薗三石」や「外宮神領目録」に「辰口御厨三石内」「堺御園三石内」も、次に示すように当村内に該当地名があることから、当村内の一部に比定されている(五鈴遺響)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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