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家族農業経営 かぞくのうぎょうけいえい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

家族農業経営
かぞくのうぎょうけいえい

家族労働力を基幹として農業生産を営む農業経営。経営と家計とが未分離であるため、利潤を経営目標とする資本制企業とは異なり、その目標が家族の生活の維持向上に置かれる。家族労働は作物や家畜の管理作業に向いており、世界の農業生産の大部分は、現在なお家族農業経営によって担われている。前近代社会から継承された家族農業経営では、家父長的家族制や前近代的土地制度と結び付いて、労働のみを多投する農業生産が営まれる。しかし近代的な家族・土地制度のもとでは、資本集約的に規模拡大を行う経営と、家族労働力の多くが農外就業する兼業農家とに分かれる傾向がみられる。わが国では、1961年(昭和36)制定の農業基本法は、自立経営農家(近代的家族関係、高い生産性、勤労者世帯と均衡する農業所得などをもつ家族農業経営)の育成を目標としたが、その後の激しい兼業化のなかで、中核農家(基幹男子農業専従者のいる家族農業経営)の育成が目ざされた。農業基本法にかわって1999年(平成11)に施行された食料・農業・農村基本法においても、家族農業経営は、農業法人とともに農業生産の多様な担い手の一つに位置づけられている。田 忠・森 佳子]

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世界大百科事典内の家族農業経営の言及

【農業経営】より

…このような農業生産の技術的性格に,さらに農業のもつ歴史的・社会経済的諸事情による条件が加わって,多くの国で農業経営は家族経営が支配的である。 ひとくちに家族農業経営といっても,歴史的,地理的に多様な性格のものがみられる。たとえば発展段階的にとらえた類型として,次の四つがあげられる。…

※「家族農業経営」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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