日本歴史地名大系 「宿毛町」の解説
宿毛町
すくもまち
- 高知県:宿毛市
- 宿毛町
慶長六年(一六〇一)の安東可氏宿毛入城後、宿毛城および居館宿毛土居を核として形成された小城下町。元和の廃城以降は土居町として、また
こうした宿毛町の様子を物語るのが、安芸市の五藤家に伝わる宿毛絵図である。この絵図は土居の西に隣る野中兼山の遺族を幽閉した場所に「野中金六兄弟共」とあるところから、延宝七年(一六七九)長男清七が死亡してのち、次男欽六が当主であった頃のものと考えられるが、それにより全体を概観すると、
町割の細部をみると、まず土居の追手門の前に南北に「東侍町」(長さ八三間)、その西方に並行して「西侍町」(長さ五四間)があり、さらにその西方にも通りがあるが、単に「町長四拾八間」とあって町名は記されない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報