日本歴史地名大系 「富士上方」の解説
富士上方
ふじかみかた
- 静岡県:富士郡
- 富士上方
中世、富士郡を二つに分けた場合の富士下方に対する広域地名。富士山の西麓の現富士宮市および富士郡
古代以来富士山を神体とし、富士信仰の中心である富士浅間社(富士山本宮浅間大社)が鎮座、中世富士上方地域は同社の信仰圏で神領も多かった。他方鎌倉時代、日蓮とその弟子日興の活動により当地一帯に教線が拡大し、日興は正応三年(一二九〇)
日興が本尊を分与した弟子を列記した永仁六年の日興本尊分与帳(北山本門寺文書)によれば、富士上方の住人河合少輔公日禅、富士上方
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報