富士屋ホテル

デジタル大辞泉プラス 「富士屋ホテル」の解説

富士屋ホテル

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下にあるホテル。1878年創業。日本の代表的クラシックホテルのひとつ。和洋折衷様式のすぐれた建物を多く有し、1891年竣工の本館、1906年竣工の西洋館(1号館・2号館)、1936年竣工で、特徴的な千鳥破風屋根を持つ「花御殿」、内親王御用邸別館とした木造平屋建の「菊華荘」など、ホテルの多くの建物が、歴史的建造物として国の登録有形文化財に登録されている(1997年)。2007年には経済産業省により、「富士屋ホテルと箱根観光関連遺産」の一部として近代化産業遺産認定

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富士屋ホテル」の意味・わかりやすい解説

富士屋ホテル
ふじやホテル

日本で現在経営されている最古のホテル。現在は国際興業グループに属する。 1878 (明治 11) 年個人創業。 1919年資本金 110万円で富士屋ホテルとして設立。 37年箱根ホテルを合併。明治の洋風建築と美しい日本庭園,温泉内外に知られる。敷地面積5万 845m2。建物は地上5階, 地下1階。客室数 146室,収容人員 288名。売上構成比は料飲 50%,宿泊 25%,宴会 14%,その他7%。資本金1億 2620万円,従業員数 162名 (1997) 。

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事典・日本の観光資源 「富士屋ホテル」の解説

富士屋ホテル

(神奈川県足柄下郡箱根町)
かながわの建築物100選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の富士屋ホテルの言及

【宮ノ下[温泉]】より

…1398年(応永5)の発見と伝えられ,近世には江戸からの利用客が多く,大名家や武家の湯治も行われた。1878年山口仙之助は,外国人専用ホテルとして富士屋ホテルを開業し,その洋風建築は近代的な温泉場としての性格を形成する始まりとなった。現在も外国人観光客の来湯が多い。…

※「富士屋ホテル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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