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西洋館 セイヨウカン

デジタル大辞泉の解説

せいよう‐かん〔セイヤウクワン〕【西洋館】

西洋風の建物洋館

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大辞林 第三版の解説

せいようかん【西洋館】

西洋風の造りの家。洋館。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

せいようかん【西洋館】

おもに、明治維新前後に建てられた洋風住宅や商館など。日本の建築の西欧化・近代化出発点となる建物で、長崎・神戸・横浜などの外国人居留地に建てられたものがよく知られている。木造でペンキ塗りの外壁に急勾配(こうばい)の屋根、ベランダや張り出し窓が特徴で、商館では煉瓦(れんが)や石の組積(そせき)造りのものが多い。現存する最古例は、1863(文久3)年建設の、長崎市にあるグラバー邸。そのほか、1871(明治4)年に造幣局の応接所として建てられた、大阪市の泉布観(せんぷかん)などが代表的。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

西洋館
せいようかん

日本において西洋風と受け取られた住宅建築のこと。洋館ともいう。幕末の開港によって居留地に建てられた西洋人のための住宅に始まり、明治の終わりころまでのものをいい、明治末ごろからしだいに広まった和洋折衷式の住宅や近代的手法による欧米式の住宅は含まない。また、近世初めの南蛮人の住宅や江戸時代の長崎におけるオランダ人らのための住宅も、通常、西洋館とはいわない。西洋館には、長崎の旧グラバー住宅のように日本の伝統的な技術を用いながら西洋風につくられたものや、神戸の旧ハッサム住宅のように一見したところ伝統的手法が認められないもの、愛知県の明治村に移築されている旧西郷住宅や東京・湯島の旧岩崎久弥住宅のように外国人建築家の設計になる本格的なものなど、さまざまなものが含まれていて、様式的にも一定の基準はないが、多くの場合ベランダ、下見板張りペンキ塗りの外壁、ガラス戸のついた窓などが特徴となっている。[平井 聖]

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世界大百科事典内の西洋館の言及

【近代建築】より


【西洋】

[近代建築の概念]
 〈近代建築Modern Architecture〉という言葉は西洋において,近代産業社会の中で生み出された建築全体に対して用いられる。過去の様式(歴史的様式)から離脱し,鉄,ガラスなどの新しい建築材料を用いた建築を生み出した19世紀末から20世紀初頭の建築に対しては,一般に〈近代運動Modern Movement〉という呼称が,また,過去の様式にはよらない新しい造形が確立された1920~30年代の建築に対しては〈国際様式International Style〉もしくは〈国際近代International Modern〉という呼称が用いられる場合が多い。…

【住居】より


【近代】
 明治維新以降,日本の社会は急速に西欧の文物の移入を行う。すでに幕末期から長崎や神戸,横浜の居留地などに西洋館が建てられたが,それは西洋人の住居として建てられたもので,日本人の住居としては政府の高官などが屋敷内の接待所や別邸として建設したにとどまった。その後も農家においてはガラスを障子の一部に組み込んだ以外に,前代の住居と変わったところは少なく,町屋も2階を居室に使うようになり,ガラス戸を使うところもあったが,基本的な構成は江戸時代とあまり変わっていない。…

※「西洋館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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