富田宿(読み)とみだしゆく

日本歴史地名大系 「富田宿」の解説

富田宿
とみだしゆく

[現在地名]大平町富田

例幣使街道の宿駅で、北東一里三〇町の栃木宿、西二里二七町の犬伏いぬぶし宿(現佐野市)に継立てた。街道筋は元和三年(一六一七)徳川家康霊柩を日光山へ改葬する通路となり、正保四年(一六四七)日光例幣使が派遣されるようになって当宿も整備されたと考えられる。宿の規模は宿村大概帳によれば、宿内町並南北一二町一二間、天保一四年(一八四三)改めの宿内家数二四八・人別八四八、宿高は二千三三一石余であった。宿建人馬二五人・二五疋のうち囲人馬各五。あら町にある本陣は建坪一〇二坪で門構・玄関つきのものであった。脇本陣はなく、旅籠屋二八軒のうち大七軒・中八軒・小一三軒と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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